12月18日号のThe Economist誌に原油市場の見通しについての記事が載っていました。
曰く、アメリカの生産量動向とOPECの減産合意の趨勢が二大懸念点とのこと。特に後者のOPECの減産拡大については懐疑的な見方のようです。
この記事の焦点は供給側に置かれていますが、実際には需要側が重要だと思います。気候変動への対処によって長期的な需要は頭打ちあるいは減少となる可能性が高く、景気後退による需要減もジリジリと迫ってきています。
サウジアラビアにとって史上最大のIPOとなったアラムコを成功させる上でも(もちろん予算達成の観点からも)原油価格の維持が求められますが、道のりは平坦とはいかないようです。