英国 The Economist 誌を読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economist を読んだ感想を書きます

中東のフライト事情

10月20日号の The Economist 誌に中東でのフライト事情について興味深い記事が載っています。

www.economist.com

曰く、中東各国の複雑な状況を反映して、各国の航空会社は最短距離ルートを使用できず迂回ルートでの航空を余儀なくされているとのこと。たとえば、サウジアラビア等に断交されているカタールはサウジの領空内を通行することができないため、ベイルート便をイラン・トルコ経由で航行しなければならなず、約1,000 kmの追加距離が発生しているそうです。

 

航空会社側は迂回ルートによって発生するコストの処理(顧客に転嫁するのか自社で吸収するのか)の問題が発生し、旅行者側には追加のフライト時間が発生します。どちらが重たいか、と言えば確実に航空会社側でしょう。(フライト時間増による顧客減も織り込む必要がありそうです)

 

とはいえ、それでも移動手段が確保されているという点は消費者側には好都合です。尤も、MEA のように通常フライトを継続している航空会社もありますが、(迂回しない分だけ)リスクが残ってしまいますが。