英国 The Economist 誌を読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economist を読んだ感想を書きます

2020-01-01から1年間の記事一覧

新型コロナウィルス第二波

The Economist 誌の5月16日号に、新型コロナウィルスの第二波についての記事が載っていました。 www.economist.com ピークを迎えた新型コロナウィルス感染拡大(第一波)は一旦落ち着きましたが、一方で再び感染拡大の可能性(第二波)があり、予断を許さな…

WHOにとっての難題

The Economist 誌の4月16日号に COVID-19 対応で批判の対象となっている世界保健機関(WHO)に関する記事が載っていました。 www.economist.com WHOのテドロス事務局(元エチオピアの健康大臣)の対応を批判し米国トランプ大統領がアメリカとしてWHOの拠出金…

ズームイン!された Zoom の頭痛

The Economist 誌の4月8日号に昨今の在宅勤務で脚光を浴びている Zoom に関する記事が載っていました。 www.economist.com 曰く、昨今の新型コロナウィルスの蔓延に伴う在宅勤務やリモート業務の増加に伴ってZoom の日次利用者は昨年12月の1000万人から2億人…

ガイアナの選挙と石油

The Economist 誌の 3 月 22 日号にガイアナという小国についての社説が載っていました。www.economist.com 曰く、ガイアナという国は、近年エクソンモービルが80億バレルにも上る埋蔵量を確認した油田のある国で、人口はシアトル程度であるものの、世界トッ…

テキサスと再生エネルギー

The Economist 誌の 3 月 12 日号に少し意外な記事が載っていました。 www.economist.com テキサス州はもともとエネルギーで有名な州で、過去10年ではシェールオイル/ガスの生産増量でも有名ですが、今では再生可能エネルギー(特に風力発電)にも相当の力を…

日本人のパスポート所有率

The Economist 誌の2月27日号に日本人旅行者数の減少についての記事が載っていました。 www.economist.com 曰く、日本人の旅行者数は全体として増加しているように見えるものの、実際に増加しているのはビジネス(出張)と頻繁に行く人の数が増えただけであ…

中国コロナウイルスの影響

The Economist 誌の1月30日号にコロナウイルスに関する記事が載っていました。 www.economist.com 曰く、中国国内外で武漢出身者への差別が行われているとのこと。無理もない話で、日本でも中国出身者がウイルス感染者とみなされ、世界ではアジア人全体がウ…

中国産新型コロナウィルス

The Economist 誌の 1 月 30 日号に中国武漢で発生した新型コロナウィルスについての社説が載っています。 www.economist.com 記事を読んで三点気になることがあります。 一つ目に、記事が出ている時点での情報をもとに考えれば、科学者たちは非常に良い仕事…

年初の原油市場 - イラン・アメリカ戦争回避と米中貿易戦争回避

The Economist 誌の1月16日号に原油市場に関する記事が載っていました。 www.economist.com 曰く、供給面でのリスクの顕在化が継続しているとのこと。中東情勢の不安定さによって、石油生産関連設備への攻撃は現実的リスクとして認識されている。また、イラ…

米国ドル覇権

The Economist 誌の1月16日号に基軸通貨としての米国ドルに関する記事が載っています。 www.economist.com 曰く、世界の貿易額の約半分が米国ドル決済であるとのこと。米国は9.11テロ以降、経済制裁に本腰を入れるようになり、トランプ政権においてもその基…

オーストラリアの森林火災と原因

The Economist 誌の1月11日号からのオーストラリアの森林火災 (bushfire / megafire) 記事です。 www.economist.com オーストラリアでは2009年に173人が亡くなった森林火災が発生しています。この経験により火災時の緊急避難や住宅建築の際の基準などが圧倒…

オーストラリアの森林火災から学ぶべきこと

The Economist 誌の1月9日号にオーストラリアの森林火災に関する記事が載っていました。 www.economist.com 現時点で26人が死亡、2,300戸以上の住宅が燃え、約5億匹以上の動物が犠牲になった史上最大級のオーストラリアの森林火災は昨年9月から燃え始め今で…

マネージャーへの8つの提言

The Economist誌の1月4日号からいつもとは違った毛色の記事を紹介します。 www.economist.com 詳細は割愛しますが、マネージャーへの8つの(新年の)提言として以下が示されています。 部下を褒める。 あなたが雰囲気を作っていることを忘れないように。 責…

英国のパブから米国へとダーツの旅

1月4日号のThe Economist誌からダーツに関する記事が載っていました。 www.economist.com 曰く、ダーツはこのクリスマス休暇の間にフットボール(サッカー)の次に視聴されたスポーツ番組であったとのこと。正直、驚きました。日本で考えれば、野球やバスケと…

姓名?名姓?

新年最初の The Economist 誌 1 月 4 日号から、今年から始まる(?)日本人の名前の英語表記変更に関わる記事が載っていました。 www.economist.com 苗字→名前の順番である日本人の名前を明治維新の西洋文化取り入れの中で西欧風の名前表記である名前→苗字の順…

期待外れのグリーンラッシュ

The Econmist 誌の12月21日号からカナダにおける娯楽用大麻に関する記事です。 www.economist.com 曰く、世界で二例目となるカナダで合法化された娯楽用大麻の利用ですが、関連行政上の手続きの遅れによって、実際の流通および売上高は期待外れのものに終わ…

カンガルーと干ばつ

The Economist 誌の12月21日号からオーストラリアの干ばつに関する記事を紹介します。 www.economist.com 曰く、オーストラリアには人口の2倍の約4,000万頭のカンガルーがいるとされていますが、その数は近年減少傾向にあるとのこと(主な理由は近年深刻な被…