8月1日号のThe Economist 誌に Softbank のVision Fund 2 の話が載っていました。
曰く、Vision Fund 1 の成功を判断するのは時期尚早でFund終了の2029年を待つ必要があるが、2019年3月末時点で利回り29パーセントは十分すぎる出来ではないか。Vision Fund 2にはMicrosoft, Apple, Foxconnなどのテクノロジー業界からの参画もあって1080億ドルという巨大な規模で9月ごろに開始される見込み(Softbankは380億ドルを出資予定)。また、(まだ課題・乗り越えるべき障壁は多いものの)T-MobileとSprintの合併が許可されたことによりSoftbank のバランスシートが改善する可能性も高い(約束されたわけではないが)、とのこと。
一方で、WeWork のように多くの投資家が「不動産企業」と認識しているような企業を「テクノロジー企業」とラベリングして投資することにより、テクノロジー企業の過大評価あるいはインフレを招いている、という指摘もなされています。
とはいえ、その後のニュースで、IPO後の時点では「詐欺まがい」という声も聞こえていたSoftbankの株価がIPO時を超えたという話も入ってきており、やはり企業価値を向上し続けることに腐心している企業が過小評価されている間は、買いのスタンスでよいのではないかと考える次第です。