英国 The Economist 誌を読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economist を読んだ感想を書きます

離婚がもたらす最強の本屋への影響

The Economist 誌の1月17日号にAmazon創業者のベゾス夫妻の離婚に関する記事が載っています。(私の中で Amazon は依然として本屋のイメージが強いです)

www.economist.com

 

ベゾス夫妻が住むワシントン州においてベソス夫人は離婚によって資産1370億ドルの半分を得る権利があるそうです。もともとベゾス氏は他のテック企業の創業者と異なり、Amazon 社の株式保有率が16%と低く、特別な投票権や会社のコントロール権も有していません(Facebook社創業者のザッカーバーグ氏は51.3%を保有し会社をコントロールしています)。

 

この 16% が 8% になる場合、たとえば機関投資家の Vanguard 社はすでに 6% を有していますので、Amazon におけるパワーバランスにも変化が生じるでしょう。(また婦人はベゾス氏の進める案に反対する可能性も高く、思うようなかじ取りが出来ないことも予想されています)

 

また、離婚後のベゾス氏は失った財産を取り戻すために、きわめて挑戦的な経営判断をする可能性があります。これは多くの離婚した経営者に見られる傾向のようです。専門家の中には、Tesla 社創業者のマスク氏よりもベゾス氏の方が「替えの効かない CEO」とする見方もあり、今後の Amazon 社の動向および離婚のもたらす影響について見ていきたいと思います。