英国 The Economist 誌を読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economist を読んだ感想を書きます

ビットコインのゴキブリ理論

昨年12月23日号("Holiday double issue")の The Economist 誌に載っていたビットコインに関する記事です。

www.economist.com

 

この(最悪と言っても過言ではない)アイキャッチ画像の通り、昨年 150% 対ドル価格が改善したビットコインを筆頭とする暗号通貨業界を同誌はゴキブリになぞらえています。すなわち、暗号通貨はマネー・ロンダリングの温床であり、テロリストの支払手段でありながらもしぶとく生き残っている様子から、歓迎されない害虫 "unwelcomed pest" であると。

出典:The Economist

 

同誌はゴキブリの利点(腐敗物を栄養素に変える、あるいは他の害虫を食べる)になぞらえる形で、ビットコインの利点(ポートフォリオの多様化につながる、法定通貨に信用を置けない環境でのお金の安全な保管方法になる)に触れて記事を締め括っています。

 

同誌が指摘する通り、ビットコイン含む暗号通貨の購入は未来への賭けである点、バブルではなく BlackRock のような巨大ファンドによる ETF 化も待たれる点、すなわち暗号通貨の資産性を念頭に置きながら付き合っていく必要はあるのは間違いないと思いますが、今回の記事は比較対象がゴキブリという非常にインパクトのある攻めた記事だと感じました。

 

今年はビットコイン半減期(マイニング報酬が現在の 6.25 BTC から 3.125 BTC へと半減する年)を迎えることもあるので、少し意識的にモニターしていこうと思います。

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