The Economist 誌の9月6日号に、リーマンショックから10年ということで「金融危機から学び終えていない」という警鐘を鳴らす記事が載っています。
曰く、これまで教訓として学んだことも多くあるとしつつも、住宅市場とオフショアドル金融そしてユーロの問題を未解決の問題として挙げています。
これらを念頭に置きながら、変動する地政学的な問題によってグローバル化した金融システムを扱うことは非常に難しくなっているため、リーマンショックから10年が経過した今でも金融危機から学び終えておらず、残された問題に着手するべきだ、と主張しています。
金融危機はトランプゲーム『大富豪』における革命のようなもので、次の金融危機に備える必要があります。危機に買えるだけの準備をしなければ、一発逆転は無理でしょうから。逆に言えば、配られたカードが弱い場合、金融危機をじっと待つしか逆転の手段はないのかもしれません。その機会を待てない人は、危機から何を学んだのでしょう。