The Economist 誌の2月2日号からは全豪オープンテニス女子を制した大坂なおみ選手の記事です。
記事では、大阪選手は根室出身の母親とハイチ出身の父親の間に生まれており、日本語よりも英語を話す方が気が楽であると語っています。また、日清食品が CM で大阪選手の肌の色を薄く(より日本人的に)表現したことにも触れています。
また記事の中では日本の中に根強く残る「日本人である以上、流暢な日本語を話し、日本人らしく行動すべき」という価値観を紹介しつつ、ハーフの問題点にも触れています。同誌によれば、国際結婚をする日本人は全体のわずか3.4%だそうです。
そして記事の終わりに、大阪選手は22歳で日本国籍を維持するか捨てるかの選択を余儀なくされることにも触れています。個人的には、ぜひこの頑固な日本人的考え方を貫いてもらいたいと思っています。別に、テニスに強いからといって特別扱いするべきでもないでしょう。大阪選手は米国国籍を選ぶと思います。もしそうなっても日本のメディアは「日本出身者」として誇らしげに大阪選手の活躍を報じてくれるでしょう(ノーベル賞をアメリカ国籍の人が受賞しても、過去日本人であった場合に大喜びするように)。