The Economist 誌の 2 月 10 日に戦場でのドローンついての社説が載っていました。
曰く、ウクライナの戦地では、比較的廉価で入手可能なドローンによる攻撃によって、伝統的な戦場の武器(戦車やミサイル)が破壊されるケースも増え始めており、戦場のドローンの登場が戦争の仕方を変化させることになる、とのこと。大きくて破壊的な武器から小さく小回りの利くドローンへの変化は重要な点でしょう。
ドローンはラジコン的に人間の操作が必要なものから、テレビゲームのような操作で済むもの、そして人間の関与を殆んどあるいは一切必要としないものまで幅広く出ているため、今後の戦争は空中を埋め尽くしたドローンが自律的に攻撃タイミングを見極めて爆撃してくることも想定しないといけないと同誌は主張します。
特に西側諸国は、今後テロ組織や犯罪者がドローン攻撃を仕掛けてくることを念頭に置いて対策を打つべし、と結論付けています。ある種的を得ており、中東を中心に情勢が不安定な中、どのようなテロ的あるいは代理戦争的な衝突があるのか予測も付かない時代ですので、テクノロジーの進化を歓迎しつつ(AI 含めた)ロボットの進化によって余暇時間が増えた人間が取るアクションが「戦争」でないことを祈るばかりです。