The Economist 誌の12月15日号にオーストラリアのサイバーセキュリティ対策法案に関する記事が載っています。
https://www.economist.com/asia/2018/12/15/an-australian-law-to-expose-vice-annoys-the-tech-world
曰く、オーストラリアにおいて暗号化されている通信を警察機関や国家安全保障機関が傍受したり読み取れるようにする法案が可決されたとのことで、効力を有することになるそうです。
違反企業には罰金が課せられますが、Apple や Microsoft, Google といった大企業は遵守しないでしょう。特に、Apple は FBI からの要請を断っている過去もあります。従い、この法案は結果的にテクノロジー企業を(比較的小規模な)オーストラリア市場から撤退させることに繋がりかねない、と同誌は見ています。
個人的には Signal というアプリを Line の代わりに使い始めて長くなりますので、かかる法案が通過したことによって、連絡手段がほぼなくなってしまうなぁという印象を持っています。もちろん Apple に頼ることが一義的なものになりますが、いずれにしても様子を見ていきたい分野です。