英国 The Economist 誌を読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economist を読んだ感想を書きます

アメリカ大統領選2024に向けて

The Economist 誌の 1 月 6 日号の社説は今年の国際的ビッグイベントの一つであるアメリカ大統領選挙に関してでした。

www.economist.com

曰く、バイデン大統領 vs トランプ前大統領のリマッチにならざるを得ない、という同誌の見立て(また、多くの予想者も同様の見立て)をいくつかの観点から述べてます。

 

まずは、民主党内の臆病さと満足さに触れて、バイデン大統領が 81 歳になる老人で不人気な現職大統領であったとしても、トランプ前大統領に勝った唯一の民主党内候補であることから、現職に挑戦する気概を持った候補者が党内から出てこない点です。要すれば、新進気鋭な若手候補(言うなればオバマ元大統領のような候補)を見つけるべく動くべきであったとして、バイデン大統領が再選に立候補することは取りやめるべきだったとしています。そして今からでも遅くない、と。

 

また、バイデン大統領が立候補する場合においては、ハリス副大統領を変えるべきであるというスタンスです。ハリス副大統領はその地位に不向きであることから、二期目のバイデン政権は別物であることを示すためにも異なる候補者を立てるべき、とのこと。

 

同誌のみならずリマッチにおいてトランプ前大統領が勝利する可能性を懸念している媒体をよく見かけますが、同時にまだ 10 ヶ月以上先であるので今年のホットトピックとして継続モニターしていきましょう。


The State of the Swing States - The American Prospect